カウンセリングルーム、はじめました。の裏側。
- さちこ たけもと
- 2025年11月26日
- 読了時間: 3分
9月22日にカウンセリングルームをひらいてから、約2か月が経ちました。きっと多くのカウンセリングルームやカフェ、サロンは、内装をきちんと整え、内覧会をして、オープン日を決めて……といった流れで開業するのだと思います。
ですが、当相談室はというと—— 契約した時にはもうクライエントさんの予約日が決まっていて、でも間に合わないからとにかく最低限の家具だけでご案内、という“見切り発車”のスタートでした。 そこから少しずつカーテンが入り、雰囲気をやわらげる雑貨が増え、テーブルが入り、ストーブに火が入り……。2か月たった今ようやく「生きた空間になった」と思えるように。いや本当に、もたもたでした。
■ なぜそんなスタートになったのか
そもそも、計画的ではなかったからです(そりゃあね)。
「いつかこのあたりで開業できたらいいなぁ」と、数年前からぼんやり構想はあったものの、現実味はまったくなし。そんな中、7月にたまたま通りかかった場所で、空き部屋を見つけてしまったのがすべてのはじまり。
その日の午後にはいくつか内覧して、しばらく迷い、8月末に契約。9月上旬に鍵をもらい、1週間後にはカウンセリングの予約が入っていたので、急ピッチで準備しました。買い出し、DIY、荷物運び、手続き、広報……てんやわんや。「ひとりで小さく始める」のリアルとはこういうことか、と身をもって知りました。
■ 好きなものと空間づくり
最初からおしゃれでモダンな物件に、リッチな家具をそろえて……という開業は想定していませんでした。私なりに背伸びして迎え入れたのは、無印良品の椅子くらい。これはお気に入り。
小学生の頃から、近所の骨董屋やフリーマーケット、リサイクルショップを巡って掘り出し物を見つけるのが好きでした。アンティーク家具のオークションを見るのも大好き。誰かにとっては「ガラクタ」でも、誰かにとっては「オンリーワンの宝物」。使い込まれたモノに宿っているであろう前の持ち主のストーリーに、自分も登場できる楽しみがあるから。 それに、誰かの家みたいな、ちょっとごちゃっとしたカフェも好きなんですよね。そんな趣味もあり、「手垢のついたあたたかさ」みたいな空間にしたかったのかもしれません。 素人DIYは人によっては“貧乏くさい”と思われるかもしれませんが、古さのあるこの物件も、今はすっかり愛着のある場所になってきました。端々の粗さはちょっと目をつぶってくださいね(汗)
■ 一番こだわったのは「目のやり場」
椅子の座り心地はもちろん最優先ですが、実はそれ以上に「クライエントさんの視線がどこへ向かうのか」を丁寧に考えました。 過去や思考や感情に浸りやすいように、光は採りいれながらも外の景色はぼやかして(窓の外が交番なので…)。光とやわらかい色のある窓辺に自然と視線が遊べるよう、椅子の位置を調整しました。
カーテンの生地は、少しもふもふした素材。シャリっとした生地より、どことなく“受け止めてくれる感じ”があって、この質感に。退行しすぎないように、元気な植物たちも窓際にいます。
最近では視線の先にストーブとキャンドルが登場。ゆらゆらとした灯りが、「振り返り、ただよう」作業を静かに見守ってくれています。
今では、少しずつ手が入り、灯りがともり、息づくようになったこの小さなカウンセリングルーム。背伸びも見切り発車も、てんやわんやも全部ひっくるめて、「ここに流れる時間」がようやく整ってきました。そんな場所になっています。
どうぞ、心をゆるめに、整えにきてみませんか。お待ちしております。


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